介護以外の有資格者や無資格者とも連携

介護関連の資格というと、社会福祉士や介護福祉士など介護専門の資格を考えがちです。
しかし介護に携わる人は、その専門資格を持つ人もいればそうでない人もいます。
例えば介護では食事の提供もありますが、介護福祉士という有資格者は食事介助は行っても食事の準備をすることはありません。
それをするのは栄養士と調理師や、その他調理を補助する無資格ではあるがパートやアルバイトなどであり、これらの人達によって食事がサービスとして提供されています。
このように介護の仕事は、必ず介護専門の資格が必要というわけでなく、資格を持っていなくても十分活躍できる仕事です。

また介護の現場では介護福祉士と社会福祉士やヘルパーが主な職種であることは間違いありませんが、その他にも介護資格とは直接結びつかない有資格者も働いています。
例えばはり師やきゅう師と同じ医療系の国家資格である、あん摩指圧マッサージ師という資格です。
これは開業もできる資格だが、介護現場でも要介護者の身体ケアで活躍する資格の一つです。
要介護のレベルにより、ベッドで寝ている時間が長くなります。
そのため身体に褥瘡などの弊害が起こりやすくなります。
そこであん摩マッサージ指圧師がその技術を活かして褥瘡予防をしているのです。
また単にマッサージだけがこの資格者の仕事ではありません。
手技の中に運動法があり、これが要介護者の身体の運動能力の維持向上に役立つのです。
これらは介護福祉などの専門資格者にはできない技術で、それをサポートするのがあん摩マッサージ指圧師の職種の強みでもあります。

このように介護分野では色々な職種が協力し合って支え合っています。
介護に関わるなら介護専門資格だけでなく様々な資格に目を向けて取得していくと良いでしょう。